例えば、日系航空会社のANAで貯めたマイルは、JALでは使えないんだ。
でも、アライアンスといって航空会社ごとにグループを作っていて、提携航空会社同士では特典航空券に交換することが出来るよ。
マイルを貯めるとき、なんだか難しそうだしなかなか貯まらないと思ってしまう方もいるかも知れません。
実はみかんも最初はそうでした。
でも、ちょっとの知識とコツを知っておくだけで、マイルを貯めるハードルがぐっと下がりますよ。
アライアンスの基本
まずはじめに、抑えておくべき「アライアンス」について基本をお話していきます。
航空連合(こうくうれんごう、英: airline alliance)とは、航空会社間の連合組織のこと。
同一連合内においては、コードシェア便やマイレージサービスの相互乗り入れなど、旅客の利便性を図り、集客の向上を目指すことになっている。航空便には長距離便や国際線も多いことから、航空連合も国際的な組織であり、各国の航空会社が合従連衡を行い、構成されている。
コードシェア便というのは、2社以上の航空会社によって飛行機を共同運航している便のことです。
例えば、ANAの便名でエア・カナダやタイ国際航空など、国内線だとAIR DOなどの便になることがあります。
このシステムによって世界各都市への乗り継ぎがスムーズになっているんですね。
アライアンスを知る
アライアンス間で、マイレージプログラムを使える
同じアライアンスに属する航空会社どうしは、マイレージプログラムをシェアしています。
貯めているマイレージプログラムのマイルで、他社の特典航空券に交換できるということです。
ややこしいのですが、マイルから他社マイルへの切り替えということは出来ません。
スターアライアンスというグループに加盟している航空会社のANAを例にしてみます。
ANAマイルからUNITEDエアラインのマイルに交換することは出来ないのですが、ANAマイルをUNITEDエアラインの航空券に交換することは出来るのです。
三大アライアンス
アライアンスはいくつかあるのですが、抑えておきたいのは三大アライアンス。
- スターアライアンス
- ワンワールド
- スカイチーム
以上が三大アライアンスと呼ばれ、それぞれアライアンスごとに特徴があります。
三大アライアンスの特徴と加盟航空会社
スターアライアンス
スターアライアンスの特徴
世界各国を網羅する加盟航空会社があり、アライアンスの中でも最大のグループ。
マイルを使って世界一周したい方は、スターアライアンスのマイレージプログラムを選ぶのがおすすめ。
全日空(ANA)が加盟しているアライアンスです。
2016年の機内食のランキングでは、シンガポール航空(3位)、ANA(5位)、ターキッシュエアラインズ(7位)、エバー航空(8位)、ルフトハンザドイツ航空(10位)と半分を占めています。
スターアライアンスの加盟航空会社:28社(2017年7月現在)
- ユナイテッド航空・・・アメリカ
- ルフトハンザドイツ航空・・・ドイツ
- エア・カナダ・・・カナダ
- スカンジナビア航空・・・デンマーク、ノルウェー、スウェーデン
- タイ国際航空・・・タイ
- ニュージーランド航空・・・ニュージーランド
- 全日空(ANA)・・・日本
- シンガポール航空・・・シンガポール
- オーストリア航空・・・オーストリア
- アシアナ航空・・・韓国
- LOTポーランド航空・・・ポーランド
- アドリア航空・・・スロベニア
- クロアチア航空・・・クロアチア
- TAPポルトガル航空・・・ポルトガル
- 南アフリカ航空・・・南アフリカ共和国
- スイス インターナショナル エアラインズ・・・・スイス
- 中国国際航空・・・中国
- ターキッシュエアラインズ・・・トルコ
- エジプト航空・・・エジプト
- ブリュッセル航空・・・ベルギー
- エーゲ航空・・・ギリシャ
- エチオピア航空・・・エチオピア
- アビアンカ航空・・・コロンビア
- アビアンカ・エルサルバドル(旧TACA航空)・・・エルサルバドル
- コパ航空・・・パナマ
- 深圳航空・・・中国
- エバー航空・・・中華民国(台湾)
- エア・インディア・・・インド
ワンワールド
ワンワールドの特徴
スターアライアンス、スカイチームと比べて加盟航空会社が少ないワンワールド。
とはいえ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニアと各エリアのネットワークを持っており、今後ネットワークが拡大される可能性も高いと言われています。
日本航空(JAL)が加盟しているアライアンスです。
2016年の機内食のランキングでは、カタール航空(2位)、キャセイパシフィック航空(4位)、カンタス航空(9位)と、加盟航空会社が少ないにもかかわらず健闘しています。
ワンワールドの加盟航空会社:15社(2017年7月現在)
- アメリカン航空・・・アメリカ
- ブリティッシュ・エアウェイズ・・・イギリス
- キャセイパシフィック航空・・・香港
- カンタス航空・・・オーストラリア
- フィンランド航空・・・フィンランド
- イベリア航空・・・スペイン
- LATAM チリ・・・チリ
- 日本航空(JAL)・・・日本
- ロイヤル・ヨルダン航空・・・ヨルダン
- S7航空・・・ロシア
- エア・ベルリン・・・ドイツ
- マレーシア航空・・・マレーシア
- カタール航空・・・カタール
- LATAM ブラジル・・・ブラジル
- スリランカ航空・・・スリランカ
スカイチーム
スカイチームの特徴
スカイチームは日系航空会社は加盟していません。
ですが、マイルを貯めやすく日本への就航便も多いデルタ航空がとっても魅力的。
デルタ航空は、マイルに有効期限がないことやボーナスマイルキャンペーンが多いことも人気の理由でしょう。
例えばニッポン500ボーナスマイル・キャンペーンというキャンペーンがあります。
これは、JAL(日本航空)、ANA(全日空)、スカイマークなど日本国内線であれば航空会社で路線、クラスは問わず、1フライトにつき500スカイマイル・ボーナスマイルをもらえるというものです。
スカイチームの加盟航空会社:20社(2017年7月現在)
- デルタ航空・・・アメリカ
- アエロメヒコ航空・・・メキシコ
- エールフランス航空・・・フランス
- 大韓航空・・・韓国
- チェコ航空・・・チェコ
- KLMオランダ航空・・・オランダ
- アエロフロート・ロシア航空・・・ロシア
- エア・ヨーロッパ・・・スペイン
- ケニア航空・・・ケニア
- 中国南方航空・・・中国
- アリタリア航空・・・イタリア
- タロム航空・・・ルーマニア
- ベトナム航空・・・ベトナム
- チャイナエアライン・・・中華民国(台湾)
- 中国東方航空・・・中国
- 厦門航空・・・中国
- アルゼンチン航空・・・アルゼンチン
- サウディア・・・サウジアラビア
- ミドル・イースト航空・・・レバノン
- ガルーダ・インドネシア航空・・・インドネシア
三大アライアンス以外の航空会社
格安航空会社(LCC)
ジェットスター、エアアジア、バニラエアなどの格安航空券を提供している航空会社は、どのアライアンスにも加盟していません。
アラブ航空会社機構
エミレーツ航空やエティハド航空など、中東系の航空会社24社が加盟しています。
中には三大アライアンスにも加盟している航空会社もあります。
エジプト航空(スターアライアンス)、カタール航空(ワンワールド)など。
その他
その他、アライアンスに加入していない航空会社があります。
まとめ
アライアンスってこんなものか、となんとなく理解していただけたでしょうか?
マイルを貯めていく上で、どのマイレージプログラムを選ぶかは非常に重要です。
マイレージプログラムを選ぶにはマイルを貯めてどこへ行きたいのか決めておいたほうが良いのです。
ざっくりですが、よく言われているパターンは次のような決め方です。
- 期限を気にせずにゆっくりマイルを貯めたいなら…ユナイテッドマイレージプラスまたはデルタスカイマイル。
- やっぱり日本の航空会社が良いなら…ANAマイレージクラブまたはJALマイレージバンク。
それぞれ、お好みに合ったマイレージプログラムを選んでくださいね。